筋膜リリース

肩こり・四十肩・五十肩などの痛みの原因が筋膜にある場合、痛いところにある筋膜に液体を注入することで、癒着し厚くなった筋膜をはがす(リリースする)治療方法です。

こういった筋膜が原因となる痛みは、筋膜性疼痛症候群(きんまくせいとうつうしょうこうぐん、Myofascial Pain Syndrome:MPS)と呼ばれ、反復運動や、ストレスなどによる筋肉の緊張により筋肉を包んでいる筋膜が敏感となり、そこに力が加わると、痛みなどの症状を引き起こす慢性の病気です。

筋膜リリースの方法

超音波検査で痛い部位の筋膜を確認し、肥厚などの痛みの原因となりうる部位があるか診断します。
筋膜リリースにより効果が得られる可能性が高いと判断した場合、超音波装置(エコー)で画像を確認しながらリリースを行います。

太さ0.5mm程度の針を使用し、生理食塩水という体の水分の塩分濃度に近い液体と局所麻酔薬を痛みがある筋膜に注入することで、重なりひっついた筋膜をはがしていきます。

注射する数にもよりますが、15分から30分程度で終了します。当日はシャワー、入浴など特に制限はありません。

筋膜リリースQ&A

Q1.どのような効果がありますか?効果は持続しますか?

筋膜が筋肉に重なりひっつくことで、神経や血管を圧迫し、痛みや血行不良を引き起こすことがあります。その筋膜をリリースすることで、痛みや血行不良が改善され、肩こりの緩和につながることが期待できます。

ただし効果には個人差があり、凝りや痛みの程度、筋膜のはがれ具合により、短期間の効果になることもございます。

注射での筋膜リリース後にストレッチや鍼、理学療法、運動などを続けることで、筋膜リリースの効果をさらに伸ばすことが期待できます。

また痛みなどの症状の原因が筋膜に由来していない場合は、効果がないこともございます。

 

Q2.注射は苦手ですが痛くないですか?また治療のリスクはありますか?

痛みは人によって個人差がありますので、確定的なことは申し上げることが出来ません。
当院で行う筋膜リリースには、27ゲージ針という非常に細い針を使用しますので、採血(21~23ゲージ針)や通常の点滴(18~20ゲージ針)などに比べ、痛みが少ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

※針のゲージ数は値が小さくなるほど、口径が太くなります。

リスクについては、針を刺し、薬剤を注入する治療法であるため、疼痛、しびれ、腫れ、出血、感染などの危険性がございます。

Q3.受診予約は必要ですか?

当院では予約診療は行っておりません。外科外来診察日をご確認いただき、直接ご来院ください。診察を行い、治療の適応を判断させていただきます。

通常は来院当日に施行可能ですが、急変対応や処置を行っている場合はお待たせすることがあり、実施日が後日になる可能性がございますのでご了承ください。ご来院前にお電話でのご確認をお勧めしております。

 

Q4.費用はいくらかかりますか?

痛みのある部位に対して局所麻酔薬を投与して治療する方法を用いるため、保険診療となります。自己負担割合や、その他の検査の有無、処方などの有無により金額が異なりますが、初診時は700円から1200円程度、再診時は500円程度の自己負担額となります。

※検査、処方、その他の処置等により費用は異なります。
※診断の結果、保険診療が出来ず自費治療となる場合がございます。
→詳しくは「自費診療ってなんですか?」をご覧ください。

Q5.自費診療ってなんですか?

診断の結果、局所麻酔薬に対してアレルギーがあるなど、保険適応が出来ず自費診療となる場合がございます。その場合、生理食塩水のみで筋膜リリースを行います。現在のところ、生理食塩水のみを使用した筋膜リリースは保険適応とはなっておりませんので、自費診療(保険適応なし)扱いとなってしまいます。

自費診療にて筋膜リリースを行う場合、費用は初回3,700円、2回目以降1,600円となっております。

なお、自費診療扱いで肩こり緩和のため筋膜リリースを行った場合、以降肩こりに対しては内服処方(痛み止め)や外用薬の処方(湿布など)、検査等を保険診療にて行うことが出来ません。肩こりに対する処方・検査などはすべて自費診療となりますのでご了承ください。
同一疾病に対する一連の治療に、保険診療と自費診療を混在させることは、混合診療にあたり禁止されています。